サウルの息子【ネタバレ注意|感想|評価】第68回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したハンガリー映画
1: 名無シネマ@上映中 2016/01/11(月) 11:41:08.04 ID:Zz/S9sjK.net
ふたつの名前を持つ少年みたいな傑作かも
>>21
あれよかったよね。
凄い楽しみにしてて来週行こうと思ってたけど期待と違うレビューが。
バードマン的な撮り方らしく?苦手な私はどうしようかと・・・。
手持ちカメラっぽい一人称視点が多いので、酔った
あと、背景がぼかされているので苦手だとすごく疲れるかも
常に主人公にフォーカスされてて、
背後では異常な世界がうつされているのに淡々と物語が進行する
常に第三者的な視点が良かった
画面が4:3のスタンダードサイズなのでとても息苦しい。
遠くが見えない。
ただそれが強制収容所なのだということなんだろう。
サウルが拘泥する「埋葬」
それに何の意味があるのか?という思いはしかし、
サウルが正気を失わないための唯一の方法だったということに気づく。
重い映画だ。楽しくはない。
しかし、観てよかったと思える映画体験だった。
感想としては>>31さんと同じような感じだけど、
あの子供の死体は本当にサウルの息子なのかはっきりしてないよね?
最後に同じ年頃の子供を見付けて満面の笑みのサウルが不気味だったなw
だってこの子を殺せば息子を埋葬出来るやったーって事だもんね
まあこういう撮影技法は初めて観たので斬新で良かったけど、
また観たいなとは思わないな。
>>32
ラストが今ひとつ分からなかった。ひとりで埋葬(成仏)しないのがユダヤ教?
レジスタンス狩りの囮で、あの子供をナチが使っているように見えたけど。
周辺ぼかし、主人公のバストサイズ画枠メインとか、
予告の平凡な映画と比べれば文句なく面白い。
「おくりびと」「大脱走」「シンドラー」を足して3で割った感じ。
主人公が冷静を保つ設定だと「ライフイズビューティフル」とも重なるが、衝撃度はこちらが上。
火葬すると復活できないので土葬にするのがユダヤ教
サウルは「息子(実際にそうなのかは不明)」の死体を土葬にすることで死後の復活を願おうとする
これは他のゾンダーコマンドたちが記録を残そうとしていたのと同じこと
実際にゾンビみたいに生き返るわけではなく
「自分たちが生きて死んでいくことを誰かに伝えたい」とゆー意味
だからサウルは小屋で子供に見られたときに微笑むんだ
「自分は生き残れないだろう。でもこの子に目撃されたことで『あの収容所でユダヤ人が虐殺されていた』という事実は後世に伝えられる」
そういう意味での復活の物語なんだよ
バス釣りやる人しか解らない話だが…
これなら美術にお金かけられなくても地獄めぐりの映画が撮れるてのはコロンブスの卵だよなあ
主役はじめ俳優さんの演技のおかげで成り立ってるのだろうけども
横のカーテン開きっぱなしになったシネコンばかりで観てると
ちゃんとスタンダードの位置まで動かしてくれる劇場て好感もてるわ
カリテで観てきたけどスクリーン動く瞬間って妙にわくわくする
グランドブダペストホテルでもきちんときりかえてたし
まあ、映画はかなり辛かったけど
同胞を殺す手伝いをさせられて、あまつさえ後始末までさせられるなんて、
まともな精神じゃやってけないよ
あの画面の狭さと、まわりを全部ぼかす感じが、完全に個をシャットアウトして淡々と仕事をこなす主人公の視点とシンクロして、ずっと息苦しかった
元スレ: http://yomogi.2ch.sc/test/read.cgi/cinema/1452480068/
最後、微笑むサウルのアップで終わるのかなと思った