母と暮せば【ネタバレ|感想|評価|評判】日本映画界を代表する名匠・山田洋次監督作
1: 名無シネマ@上映中 2015/06/15(月) 05:35:45.07 ID:VBmaDGpx.net
監督 – 山田洋次
脚本 – 山田洋次 / 平松恵美子
キャスト
福原伸子 – 吉永小百合
福原浩二 – 二宮和也(嵐)
佐多町子 – 黒木華
「上海のおじさん」 – 加藤健一
黒田 – 浅野忠信
富江 – 広岡由里子
民子 – 本田望結
復員局の職員 – 小林稔侍
年配の男 – 辻萬長
川上教授 – 橋爪功
1948年8月9日。
長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。
「母さんは諦めが悪いからなかなか出てこられなかったんだよ」。
その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。
二人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子のことだった。
「いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。
そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、楽しかった。
その幸せは永遠に続くようにみえた。
リアルタイムの戦争経験者でしか表現出来ない当時の空気感が作り上げてる事に山田洋次という作家の映画界での必要性を痛感した
最初は所々疑問符のついた母のリアクションも死期が迫った人間特有の言動と納得した
高倉健さんや渥美清さんがご元気だった頃の邦画を懐かしむ人には是非観てもらいたい
80間近にして山田洋次節、健在です
言いたい事もあれど、最近の邦画に比べたら間違いなく傑作に思える
カットが変わる度に開けてたように見えたんだけど
インク瓶の蓋を回していたのが3回あった。
でも、開けっ放しだと乾くから、その都度、蓋閉めてたんじゃないの?
子供が反応する描写はあるけども・・・。
年越し蕎麦持ってきた隣のおばさんの慟哭シーンでそんな印象を受けた
ただのほのぼのファンタジーじゃないぞというのがあそこで際立ったな
ほのぼのから一転ホラーだった
母親を連れていく息子が悪魔に見えた
母が亡くなるシーンは息子というより恋人にでも対する愛情表現かと思った。
あと、マチコさんが可哀想
息子のことを忘れろと辛いこと言われて、
婚約者連れて言ったらそのあと直ぐに死なれて何か色々後悔が残りそうな
>息子のことを忘れろと辛いこと言われて、婚約者連れて言ったらそのあと直ぐに死なれて
むしろ、マチ子さんの婚約者を見届けたから安心して逝けたんじゃないかと思ったんだが
マチコと浩二が逆なら良かったのにとか言い出したし本心は安心とは違う心情だったのでは
マチコさんはおばさんのそんな感情知らんままだろうけど、
息子を忘れろと言われておばさんちに通う回数も減ってたんだろうし
おばさんが弱ってたのも知らずに、
そんななかで婚約者連れていった後に死なれたら今後罪悪感に苛まれそうだと思う
「逆なら」発言は本心というよりも、
今まで抑えていた息子の理不尽な感情が八つ当たりのでは様に吹き出した感じでしょ。
言った本人もメチャクチャ言ってるってわかっている。
町子は伸子の死に心を痛めるだろうけど、
結婚して子供が生まれたりするうちに滅多に思い出さなくなるさ。浩二のことも。
いつまでも苦しむより、忘れて幸せになることがことが
自分を愛してくれた死者への供養になることもある。
と同じ感想だわ
母親死んだとこでホラーなったし、納得して諦めたという流れあったとはいえ
最初はあんなにいもしない男のことでキレたのに
母親連れてけたらあと他はどうでもいいみたいな満足の仕方してそうでこわい
死期が近くて迎えに来たって感想あったけど、
スッキリしすぎてて息子の亡霊にとり憑かれて死んだみたいにも見える
「死んだのは運命じゃない」という言葉で二宮が涙を流す所
マチコを娘みたいに可愛がってた優しい吉永が「あの子と逆なら良かった」とか言ってしまう所
舞台風に、色々と二宮や吉永に何から何まで饒舌に語らせすぎて辟易とする点を除いては。
兄ちゃんのあれは、
強い現世への執着の恐ろしさ醜さ(と言っては戦没者に失礼だが)の象徴かな。
母は子に執着して、子の亡霊を召喚しているし、
最後は許嫁を嫁にやって執着を断ち切り往生している。
どうせみんな死ぬんだから、そんなに執着しちゃってどうすんのよ、って。
巨匠もさんもそろそろ覚悟を固めたのかな・・・。
でも違うと言われてやり場のない怒りがこみあげる
自分が死んでこれで息子の側にずっと居られると喜んでるところは狂気を感じた
亡霊の息子自体が母の生み出した妄想だったんだろうか
夫を亡くし長男は戦死し次男は原爆で失い、
待子さんや上海のおじさんがいても埋められない寂しさ辛さが積み重なってたんだろうか
最後を見るに母の幻想だったんじゃと感じた
町子に幸せになってもらわなければと
息子に言うところとか息子に言うことで自分に諭してるような
闇物資も心のどこかで後ろめたさを感じててそれを浩二に言わせてたのかなと
とにかく3人とも台詞量が多く演出も少し舞台風で若い人は受け入れてもらえるんだろうか
あとみうちゃんは方言じゃなかったんだね
あそこは必要かな?
だがエンドロールだけは納得いかん
というか唖然とした 涙もひっこんだわ
観客の想像力を信用しない、なんてダイレクトすぎる蛇足演出
合唱に参加された方には申し訳ないけど
エンドロールに映像はない方が終わり方に想像・考察の余地があったと思う
ひとりの女性の人生の終わり方として、戦争が及ぼしたものがどんなものだったのか
教会で浩二が初めて町子を目にしたとこ辺りまで良かったのにどうして最後ああなった
歓喜する母
孤独の中死んで行った事に哀れむ隣人
予定調和なほのぼの映画から一気にホラーへと昇華させたラストに鳥肌と背筋が凍る想い
いやあ、名作だ
それだけにあの合唱があ、…合唱がああああ( ; ゜Д゜)
回想シーンらしきものは、ファンタジックな味付けにしてある
ここは、予算ケチる以外に何か意図があるんだと思う。
「戦争体験は作り物の映像ではなく、体験者の口から語られるべきものだ」
というポリシーなんじゃないかと、好意的に解釈すればそうなるかな。
もう少し、こう見せ方を何とかならんかったのか
飛び乗れるスピードの電車で通学じゃ、たいして遠くないだろうに。
でもお母さんがなくなったのも原爆病かもしれないから
無事とはいえないかもしれないけど。
普通に戦時中の服を着ていてほしいね
基督教的に捉えると、再臨と審判を待つ死後に時代は無いんだろうけど
タイトルが「母と暮らせば」だし仕方ないけど
とうとう会わないままだったのがちょっと物足りなかったw
回想でいちゃついてはいたけど
娘は思っていた映画と違ったまさかお母さんが死ぬなんて思わなかったと言うのが最初の感想でしたね
あと小倉に落とされる予定だったと言うのは私自身福岡出身なので知ってはいたのですが映画をみてそうだったと思い出しました
娘は知らなかったのでビックリしてましたよ
今回初めて見る山田洋次監督の作品でした
とにかく原爆のことを戦後のことを知ってもらいたいというのがすごく伝わってきましたね
停電、配給、闇物資、戦後3年だけど食料が足りない等々娘と他に何があったかなと話ながら帰ってきました
吉永さん二宮くん黒木さんは台詞が多くて物まねをしながら昔話やあったことを話してるのをみて本当にお芝居がお上手なんだなと
私はカット割りとかが昔の映画っぽいのかなと感じましたが
娘は気にもならなかったようです
二宮目当ての若い世代よりサユリスト世代が多かった
今日で上げ膳はやめるね、のセリフから蛍からの流れ
幽霊からの再登場はザワってなって正に舞台ってかんじ
終盤は泣けた
そのままラストまで涙止まらず、最後天国への道でスクリーンが真っ白に明るくなるところで自分の泣き顔が周囲に悟られないか気になって恥ずかしかった
最後の合唱なんて明るい色調で
長崎の原爆で苦しみながら死んだ人たちの地獄を表現してたとしか思えない
家族ドラマというよりは所々ホラー入ってたし(てか幽霊が出てくるしw)
元スレ: http://yomogi.2ch.sc/test/read.cgi/cinema/1434314145/
良い映画と思う、わかるけど、このぶわぶわ匂うマザコン臭が苦手
ただそこまで思い切りターゲット絞り込む勇気が最近の日本映画(特に実写)には欠けているんだと思う
合掌凄い良かったけど人によるんだなあ