『パシフィック・リム』や『ホビット』、『ヘルボーイ』シリーズなどで知られる、ギレルモ・デル・トロ監督が海外サイト「Shacknews」のインタビューで、今後ビデオゲームに関与しないとの見解を明らかにした。

　ギレルモ監督は、人気ゲーム『メタルギア』シリーズの小島秀夫監督とともに、これまた人気シリーズのゲーム『サイレントヒル』最新作の開発に取り組んでいたが、
「自身がビデオゲームにとって不運がつきまとう障害でしかないことがわかった」
「参加したTHQが倒産し、小島監督がコナミを去る結果となった。
もう誰かの人生を壊さないよう、ビデオゲームには関与しない」などと、冗談まじりに説明したようだ。

　ハリウッドの人気監督がどんなゲームを作るのか、またゲームがヒットすればギレルモ監督の手でさらなる映画化も！　
と、期待は膨らむだけ膨らんでいただけに、世界中の映画・ゲームファンが肩を落としている。

　日本のゲームやコミック、アニメが海外で実写映画に――というと、どうしてもあの『DRAGONBALL EVOLUTION』の悪夢が脳裏をよぎるが、
合計5作を積み重ねた『バイオハザード』シリーズや『トランスフォーマー』シリーズ、
そして近頃続編の制作がうわさされている『All You Need Is Kill』（米国では『Edge Of Tomorrow』と改題）など、ヒット作となった企画も多い。

　だが一方で、今回のように何らかの事情で、“企画進行中”だの“制作開始か!?”だの、第一報があがりつつも、
その後音沙汰がないという作品も多い。真偽は明らかではないが、噂になった作品を少し挙げてみる。

・『攻殻機動隊』
これは一応2017年7月に米国公開予定との続報もあり、主演のスカーレット・ヨハンソンがインタビューに応じている。どうやら、これはほぼ公開確定っぽい。

・『銃夢』
監督はジェームズ・キャメロン。
米国掲示板でのキャメロン監督の発言によれば動いてはいるようだが、公開はかなり先になりそうな感じ。17年製作開始らしい。

・『寄生獣』
日本で2部にわたる実写映画の公開、アニメ化もあったが、05年には清水崇監督でハリウッド映画化というニュースもあった。
日米で争奪戦が行われた結果の凍結だろうか？

・『メタルギアソリッド』
小島秀夫監督による、超人気ゲームシリーズ。
12年の第一報後は沈黙が続いたが、今年3月に脚本家が『ダイナソー・プロジェクト』のジェイ・バスに決定したとDeadlineが報じた。

・『ブラック・ジャック』
実写ドラマ化シリーズが米国で進行していることを、
手塚プロダクションも認めたというニュースが12年8月にあったが、その後、特に続報はない。

・『NARUTO －ナルト－』
現在『BORUTO』が絶賛公開中の本作の実写化を、
海外サイト「Tracking Board」が報じたという、8月上旬にネット上を騒がせた新しめのニュース。

・『コブラ』
11年ごろから資金難にあえぎながら制作を続けているらしい。
アレクサンドル・アジャ監督の「キャスティングに苦しんでいる」というインタビューが今年5月に公開。

・『BLEACH』
ワーナー・ブラザーズが権利を獲得したとヴァラエティ誌オンラインが伝えたのが12年。その後、特に続報はない模様。

　まだまだある「ハリウッド映画化!?」「打診があった」という作品の中から、
「実現したらおもしろそう」と個人的に思える作品を挙げてみたが、いかがだろうか。
この中の何本が陽の目を見るかは不明だが、いつか世界を驚かす映画になって戻ってくるかもしれない。気長に朗報を待ちたい。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150816-00010004-otapolz-ent