わたしは、ダニエル・ブレイク【ネタバレ|感想|評価|評判】第69回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したケン・ローチ監督作
1: 名無シネマ@上映中 2017/03/19(日) 15:34:13.92 ID:nN4Th2iz
最高だったよ。
予告編から想像してたより、夢も希望もない感じだったなぁ。
電話口で面接断って罵られるところは切なかった。
本当に希望のない結末の映画だった。
ただ、ダニエルとその回りの労働者の関係は魅力的だった。
意味を考えず保身に終始するのは停滞の時代ではどこにでもある
失われた30年を生きている停滞最先端の我々日本人がこれを作れなかったことを恥じよう
観た方がいい
人間の温かさも描かれてる
隣に住んでる気のいい黒人のにいちゃんが「困ったら言えよ、本当だぞ」って言うところ泣きそうになった。
あんな隣人欲しかった
今年の日本で公開される洋画の中でも、5本の指に入る質の高い映画だと思うよ。
以下、ネタバレぽいことを書くけど。
ケイティの家の手伝いが出来るのなら、軽作業の仕事を探せるだろうと思ってしまう。
身持ちの悪い女だったんだから、一時しのぎの風俗ぐらい、大したことないだろうと
思ってしまう。
こう考える俺は、ケン ローチからすれば、アッチ側の人間なのかな。
>>15魚のモビールだけでも結構体力消耗しそうだよね
ららぽ横浜で見てきた
自分は泣かなかったけど、鼻をすする音とか聞こえてきてたな
そう言えば、梯子した「ライオン」(将棋じゃない方)の母親も
「自分はいいから」とろくに食べずに子供に与えてたな
あの極限状態じゃ沈められたら戻れないでしょ
この映画は人はそんなにキッチリしてないんだという叫びともとれる
あと軽作業の仕事は無いでしょ。
メイドの求職してたし
いつ性のはなしが出てくるか戦々恐々だった。。。
後から知ったが、爺さん59歳って設定なんだってな
もっと歳食ってるかと思ってた
体格がいいせいか、どの場面でもやたら歩くのが早いなぁと観てて思った
そんなところ含めて、現実にそんなものなんだろうが、
発作を起こすまで健康体でないことを直接感じさせるシーンが殆ど無かった
隣人の若者2人はG?
片方が大人しいのはそれを表現してんのかな
自分の理解力が足りてないと感じる
見てきた。
なかなかよかったよ
ケイティがパスタ出すところで、アデルブルーでパスタばかり食べる家庭は
労働者階級との書き込みを見てなるほどと思った。
>>19
少ない投資でもっとも効率よくカロリーが取れるのは炭水化物だからね。
日本のコメ政策もそこから始まってるし。
貧困層やホームレスの多くが肥満なのもそれが原因。
>>25
ああ、本当に。遠い国の出来事ではなく、まさに日本でも起きうる話。
つか、自分だってちょっとしたキッカケであちら側の世界に行きかねない。
セーフティネットは大切だよね。
凄い良かった。
幸せなひとりぼっちとかも大好きだけどこれはもっと現実味あふれるというか…。
でもティエリーなんとかの憂鬱よりは憂鬱にならなくていい人もたくさん出てくる。
ケイティの恰好とかほんといつも同じ服だし、色々リアル。
介護とか、写真の姿から奥さんのほうが年上だったのかな?
有楽町満員だったよ。
カレーばっかりなのは安上がりだからでしょ
ケイティの子供たちとの交流がよかった
以前助けてもらったから今度は私が、本来そう言うものよね。
しっかり税金おさめてきたのに切り捨てだもんなあ
ダニエルの周りには心配してくれる優しい人たちが多く、とくに悪人も出てこない。
なのに悲しいラスト。しかも状況はあまり変わらない。
現実でもそうだけど、多少の賢さというかズルさがあったらなぁと思ってしまう。
ズルかったらお役所の職員と同じなんだよ
余生であっても誇りを持って生きることが最後のこの世への餞別だ
そのまま監督自身とシンクロしててカッコよすぎるわ
見てきた
数年前のNHKドラマ「サイレント・プア」を思い出した
制度の狭間に落ちて生活困窮になること
(8050問題、ごみ屋敷問題、ひとり親の貧困問題、難病問題など)、
日本でも問題になってるからな
当事者は役所を頼って良いとか、これが困りごととか認識していない場合すらある
近所に問題抱えてる人があちこちにいたら心配になるし、
自分もいつそうなるかわからない時代だ
地域みんなでお互いに気づかいあえたら、安心して暮らし続けられるのだけれど…
失業保険にお世話になったことあるから身に染みて泣けた。
手続きに奔走して焦燥感と疎外感で常に腹がチリチリして、
でも周りには助けを求められなくて大丈夫と言い続けてた
そんな状況で他人を助けたくなる気持ちはほんのすこしだけ分かるんだよな
自分が辛いからこそ他人の辛さもダイレクトに響いてくる。
ダニエルみたいにはできなかったけどさ
あと、映画では周りの人達も結構優しい。
でもみな下層の人達だけど。
職安?のおばさんも多分非正規だよね
優しさだけじゃ役に立たないってのもリアルだけど辛いなあ
システム自体を変えないと。
更にシステムの根底にある思想を変えないと。
行き過ぎた自己責任論は社会を壊すんだな
>>35
職安のおばさん非正規って気づかなかった
あの役所の正規公務員て誰だろうね?
おばさんの上司も非正規だとしたら、意味が全然変わってくる
まあ壊されてるのは社会というか最初から見捨てるつもりだった貧困層だけだけどな
なんというか自分にはそんなもんだろ、としか思えなかったなあ
別に金持ちじゃないしむしろ貧困層に入る年収の身だけど、それも自業自得だと思ってるし
ハナから社会は努力して金を稼いでる上位層の人間を優遇するもんだ、って思い込んでるから
死にそうな時に助けてくれないなんておかしい!保障ってなんだよ!と憤れなかった
近い内に(と言うか既に?)日本もこうなってくるんだろうけどまあそれも仕方ないのかなあ、くらいにしか感じないや
それに身体を売る仕事を凄く陰惨な物として描いてたけど、別に彼女も好きでやってる仕事じゃないし
勿論褒められた物じゃないのは確かだけど、それでも必要とされてる職だからお金が発生するのは事実だし
子供のために身体を張ろうとするのを「そんなこといけない」みたいに描くのはなんだかなあ、と思った
まあそりゃ良い仕事じゃ無いけど、
一時的にでも凌ぐのならああいう事だってやらなきゃいけないと思うんだよね
最終的に辞めたのかどうか描かれてないから考え過ぎだとは思うけど、
現実的な話をすればダニエルは甘い様に見えちゃったな
……結果としてああなってるし、やっぱり見方がおかしいのかな。
男の人かな?売春は必ず人としての尊厳を損なう仕事だよ
だからこそ、尊厳を何より求めるダニエルは看過できなかったんだし、
でも自分には救う手立てがないことに心底絶望して引き込もってしまった。
知られたケイティも傷ついたけど知ったダニエルも凄く傷ついてるんだよね
日本の福祉制度が貧弱すぎて今を生きる若者がこんな発想になってしまったことが嘆かわしい
だね。
もう少し若い奴にボランティアとか積極的にやらせたりしながら
福祉というものを考えさせるべきだね。
ペースメーカーが必要になるかもしれない心臓病患者なのに就職活動しないと
失業保険出さないよっていうのは、ダニエルのアピールの仕方がまずかったのか
(申請の出し方に手落ちがあったとか)、それとも制度自体の欠陥だったのか
よくわからなかったのだけど、就職活動した証拠にスマホで写真撮ってこいとか
おいおいってお役所の対応からすると後者だったのかな。
日本でも程度の差はあれそういうところはあるよね。自己都合退職は名ばかりで
実質解雇でも書類に自己都合とあれば失業保険の支給は3か月後からとか。
雇用の流動性がどうとかいうのなら、自己都合でもなんでもすぐに支給することにすれば
いいのにと思うけど。
アピールの仕方で結果が左右すること自体が社会制度の欠陥だろ。
つか、大人になると色々な局面で「お役所仕事」を感じるのは洋の東西を問わないのだな。
役人とは役所という特殊な鋳型に嵌められて作られた生き物で人間ではないのだろう。
>>44
>アピールの仕方で結果が左右すること自体が社会制度の欠陥だろ。
広い意味ではそうだけど、システム設計自体に矛盾があったのかどうか気になったので。
弁護士がきっと勝てるという言い方をしていたところからすると、割り切れないグレーなところがあるのかな。
いかにもケン・ローチらしい映画で見て良かったわ
フードバングでいきなり缶詰を開け出すシーンは凄かったな・・・
チャーリー・アダムってプレミアリーグの選手を賞賛する中国人を
ダニエルたちが失笑するシーンが出てくるけど、あそこだけよく分からなかったw
プレミアでは有名な選手なのかな?
あーそうだよな 母ちゃん無理して頑張ってたんだなーという感じ
>>46
わたしもそこで涙が出てきた。
これだけ食べ物が溢れてるなか飢餓で苦しむのって地獄ど真ん中だよね…
プレミアリーグの話、わたしもサッカー全然詳しくないし、どういう見方をすればいいかわからなかったな
向こう側の人はシステムの一部と化して人間性を殺すことで生き延びる
こっち側の人間があっち側へ行こうとして行けなかったのがトグルドー
ダニエルの方は、こっち側の人間が生きるためにはあっち側の人間のシステムに従い、服従する奴隷のようになることを要求される
しかし、ダニエルはこっち側の人間の正当な権利を要求している
トグルドーも最後はこっち側の人間として戦う決意をしたと私は解釈している
トグルドーは多分、以前、関係を絶った組合の人たちのところへ行くだろう
「ダニエル」は医者が就業不可って言ってるのに社会保障を受けられないのが「???」だったけど、
「ティエリー・トグルドーの憂鬱」は冒頭職業訓練受けても全然就職に役に立たないってクレームするところが
日本でも「あるある」でリアルだった。自分がイギリスの制度に不見識だからなんだろうけどね。
ラスト、ティエリーが選択を迫られるところを除くとセミ・ドキュメンタリーみたいな地味展開なので、
「ダニエル」のほうがかわいい子供が登場したり隣のあんちゃんが密輸やってたりとそれなりに仕掛けがあって
鑑賞しやすいのかもしれないが、個人的には「ティエリー」のほうが好みだ。
システムの問題としてしまうのはどうかなあ。
「ティエリー」で彼が就職したマートが従業員を監視するのは
不正を防ぐことより不正のしっぽをつかんで解雇理由にするのが目的で、
こんなのはシステムとは呼べないと思う。
むしろシステムの機能不全が露見しているのじゃないかな。
端的に言えば新自由主義的システムということだろうけど。
元スレ: http://mint.2ch.sc/test/read.cgi/cinema/1489905253/
コメント
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コメント (2)
ケン・ローチ、今の日本の若いやつだとハマるやついっぱいいそう
もっと話題になってほしいな
若い人たちって政治的な話を嫌がる傾向があるから
それこそ学校とかの集団上映会で見せた方が良い気がする
モンペが強制するなと噛付いてきそうだけど