【アニメ】「ハイジ」は最初“三つ編み”だった…アルプス・ロケハンで「そんな少女いない」と変更、宮崎駿の盟友が明かす新事実
9月6日に引退を発表したアニメ界の巨匠、宮崎駿監督をめぐって、
「まだ72歳、早過ぎないか」という声が沸き起こっている。
というのも宮崎監督がアニメーターとして仕事を始めた東映動画の同僚、
高畑勲監督が今年78歳、小田部羊一作画監督が77歳となるのに、
いまだ“現役”だからだ。
この3人は40年前、日本アニメの歴史を変えたといわれるテレビアニメを一緒に制作している。
昭和49(1974)年に放送が始まった「アルプスの少女ハイジ」だ。
キャラクターデザイナーとしてハイジの造形などを作り上げた小田部さんが、
宮崎監督たちとの思い出を振り返った。
■三つ編み秘話
ここに一枚のラフスケッチがある。赤毛のおさげ髪を三つ編みにし、にっこりと微笑む女の子…。
今から約40年前。
毎週日曜午後7時半、日本中のお茶の間のテレビの前に子供から大人までを
釘付けにした人気アニメ「アルプスの少女ハイジ」の放送前に描かれたイメージ画だ。
「実際にスイスの山へ行って分かりました。三つ編みの女の子はいなかった。アルプスの大自然は厳しい環境で、ただ笑っている可愛いだけの女の子では生きてはいけないとも知らされました」。
ハイジのキャラクターデザイナーであり、全52話の作画監督を務めた小田部さんはこう打ち明けた。
「これがロケハン後に描き直したスケッチです」。
小田部さんが指で示した、そのイラストはテレビでも馴染み深い少女の顔だった。
髪は健康的で活動的なショートカット。
しっかりと正面を見据える健気なまなざしの女の子…。
みんなが知るハイジは、
テレビアニメ史上初めてスイスで行われた海外ロケハンによって生み出されたのだ。
■3人の若き巨匠
ロケハンメンバーのなかに作画監督の小田部さんのほか、監督の高畑さん、
場面設定・画面構成担当の宮崎さんがいた。
後に日本のアニメ界をリードする3人が力を合わせ、当時のアニメ界の常識に挑みながら作り上げたのが「アルプスの少女ハイジ」だったのだ。
「3人は元々、東映動画の仲間でした。アニメ映画を作る手法を、そのままハイジの制作に生かそうと決めたんです。
だから当時のテレビアニメの作り方としては斬新で画期的だった」と小田部さんは振り返る。
東京芸大卒業後、東映動画に入った小田部さんの同期が高畑さん、
その4年後輩が宮崎さん。「よく3人で、世界に通用するアニメを」と話していたという。
ロケハンから帰国後の翌年1月6日。第1回の放送が始まった。
当時のアニメはスポ根(スポーツ根性もの)が主流だった。
「アルプスでの日常生活が淡々と描かれ、派手なアクションなどは一切ない。果たして子供たちに受けいれられるのか?」。
こう冷ややかにとらえるアニメ関係者は少なくなかったという。
しかし、小田部さんは言う。「私たちには自信があった。日常生活を丁寧に描くことで子供たちに伝わるものは大きいはずだ」と。
放送開始から数カ月。小田部さんたちの不安をよそに、「アルプスの少女ハイジ」は
視聴率25パーセントを超える日曜ゴールデンタイムの不動の人気番組となっていった。
だが、「実は現場の私たちにとってはそれどころではなかったんですよ」と小田部さんは苦笑した。
(>>2へつづく)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130914/wlf13091412000006-n1.htm
元スレ:http://anago.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1379164208/
実は放送開始前に完成していたアニメのセル画は4話分までだったという。
「高畑監督も宮(宮崎)さんも、作画監督の私に次々と難しい注文をつけてくる。
結局、毎週放送ぎりぎりまで何度も描き直す作業が続きました」。
徹夜が当たり前の状況になり、このとき発症した小田部さんの腰痛は今も完治していないという。
例えば、ハイジがアルプスの山を登るシーン。ハイジなどキャラクターだけでなく、
雲や山など背景も同時に動く高度な描写テクニックが初めてテレビアニメに採り入れられた。
「おかげで描くセル画の枚数が増え、作画監督の仕事は激増していたんです」
高畑さんはその後、アニメ映画の傑作「火垂るの墓」を監督。
宮崎さんはスタジオジブリを創設し、
「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」など数々のヒット作を製作する。
そして小田部さんは「フランダースの犬」「母をたずねて三千里」などの作画監督を務めた後、ゲーム界へと転身。
「スーパーマリオブラザース」シリーズのキャラクターデザインの監修などを務めている。
■いまだ現役
アニメ史を塗り替えたハイジは放送開始から来年でちょうど40周年を迎える。
その節目の今年、2本の新作映画が注目の的となっている。
現在公開中の宮崎監督作品「風立ちぬ」と、11月23日から公開される高畑監督作品「かぐや姫の物語」だ。
「風立ちぬ」は、今年のイタリアのベネチア国際映画祭のコンペ部門にノミネートされ、改めて日本アニメの力量を世界に示した。
「2人ともまだ現役の第一線で新作映画を発表しているなんて本当に凄いよね」と話す小田部さん自身、ゲーム界などの一線で活躍中。
先月、大阪高島屋(大阪市中央区)で開かれた特別企画展
「アルプスの少女ハイジとスイス展」では、新たに描きあげたハイジのスケッチ画などが披露された。
「まだハイジは進化していますから」とアトリエで描き続ける小田部さん。
宮崎監督も長編アニメ制作からの撤退を表明したが、
「まだやりたいことがある」と創作の継続を表明、3人の“70代の挑戦”はまだまだ続きそうだ。
(了)
ラピュタはコナンのリメイクみたいな物だからなー。
あれは高畑・小田部・自分のことなんだよな。
ドイツじゃハイジは日本がローカライズした
と思ってるヒトが多いみたいね。
もともとドイツの作品だしw
ハイジって、クララが立ったシーンのアニメ特番しか見たことなかった
絵本版みて、ハイジが都会で精神的にやばくなるの見てびっくりした
絵本版?アニメでもふつうに都会のお屋敷でノイローゼになるところ
やってたよ。アニメ版おしんみたいなもんやなw
ハイジの畑がルーツというのは妙に納得できる
個人的にはマルコのほうが悲しいw
ハイジはまごうことなき高畑の作品だっつうのに
確かに。
初期バージョンではその世代に影響を与えなかっただろうに
三つ編みだったのにこれ以後ほとんど全員ザン切りになったんだっけ
ポキポキアニメやポリンキーどころではないな
パヤオは重要なユニットだったとは思うが、やっぱり高畑作品。
参加しててストレスたまっただろうな、パヤオ。
まあ、クオリティ的には三千里やアンのほうが上なんだが
どちらにしろ、今ああいう作品を作れる人、いないよな
高畑本人も含めて。
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