SF映画『マイノリティ・リポート』で描かれた近未来捜査!京都府警が導入した「予測型犯罪防御システム」を徹底解剖
いつ、どこで犯罪が起きやすいのかを知る。
まるで〝未来を予知する〟夢物語のようだが、現実の話である。
過去の膨大なデータから犯罪が起きやすい地域や時間帯などを予測し、捜査や犯罪防止に生かす画期的な新システムを京都府警が10月、全国で初めて導入した。
その名も「予測型犯罪防御システム」。
米ロサンゼルス市警など海外では運用実績があるが、国内では初めての試みだ。府警の〝近未来捜査〟を解剖する。
◇犯罪発生地域を予測
2人の氏名の書かれたボールが目の前に現れる。
宙に浮いたモニター画面に映し出されるのは「未来の殺人現場」。
ボールの名前は「将来の」被害者と犯罪者で、特殊なグローブを手にした捜査員は、モニター画面をなぞるように操作しながら、予知された「犯罪」を分析し、その犯罪を起こす「将来の犯人」を追い詰める-。
スティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演のSF映画「マイノリティ・リポート」で描かれたのは、2054年の近未来。
「プリコグ」と呼ばれる3人の予知能力者が犯罪予知システムを構築し、刑事はその情報をもとに、犯罪発生が予知された現場に急行し、未然に犯罪を防ぐという設定だ。
現実の世界に、もちろん「プリコグ」はいない。
だが、映画の世界と同様に「予測」を活用する〝近未来捜査〟が、京都府警で始まっているのだ。
(中略)
◇10万件のビッグデータ
システムは「ひったくりなどの街頭犯罪や性犯罪は、一度起きると近隣で連続して起きる傾向が高い」とする犯罪学の理論を応用。
この理論に基づいて独自に構築した予測計算式(アルゴリズム)で、犯罪が起こるリスクが高いエリアを予測する。
予測のベースにあるのは、これまでの捜査などで得られた膨大なデータ。
具体的には、過去10年に府内で起きた犯罪の種類や場所、時間帯といった約10万件のデータが蓄積されている。
この中には、犯罪とは位置づけられないものの、児童らへの声かけ事案や不審者情報も含まれる。
まさに府内で発生した「事案」のビッグデータなのだ。
直近に発生した犯罪・事案も次々とデータに取り入れられて更新され、〝アップデート〟される。
刻々と変化していく犯罪の予測エリアを的確にとらえていく。
「犯罪発生リスクが高いエリアを重点パトロールして犯罪を抑止し、さらに先回りすることで犯人逮捕につなげられる」というのは、システム構築に携わった府警刑事企画課情勢分析支援室の田中智士室長。
子供への声かけが起きやすい場所や、少年らがたむろするとみられる地域も予測可能だ。
分析結果は府内全署や交番に配備する端末で閲覧でき、捜査だけでなくパトロールでも活用が期待されている。
◇「日本でもようやく…」
ハイテク捜査の最先端を走っている京都府警だが、近年、防犯カメラの拡充など捜査のハイテク化は至るところで進んでいる。
10月25日時点で予測型犯罪防御システムを活用した犯罪摘発事例はまだないが、「次の現場」に先回りしての容疑者確保や犯罪の未然防止が期待される。
京都府警の新システムについて、立正大の小宮信夫教授(犯罪学)は「警察だけでなく住民も知りたいのは『次にどこで犯罪が起きるのか』。
予測して未然に犯罪を防ぐという手法に、日本でもようやく一歩踏み込んだ」と評価する。
捜査のハイテク化は、これまでの「警察官の勘」に科学的裏付けができるものとし、「予測システムを導入する米国のように現場の警察官にタブレット端末を配布して効率化を進めたり、予測精度を高めたりして防犯や捜査手法として活用すべきだ」と提言している。
解説図:京都府警が導入した「予測型犯罪防御システム」のイメージ。
過去の膨大なデータから犯罪が起きやすい地域や時間帯などを予測し、捜査や犯罪防止に生かす〝近未来〟システムだ。
(▼続きはリンク先の記事ソースでご覧ください)
産経WEST 2016.10.26 15:00
http://www.sankei.com/west/news/161026/wst1610260004-n1.html
http://www.sankei.com/west/news/161026/wst1610260004-n2.html
http://www.sankei.com/west/news/161026/wst1610260004-n3.html
http://www.sankei.com/west/news/161026/wst1610260004-n4.html
スレッドURL:http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1477530689/
アメリカで導入されてるって。
そっちのが関係あるような気がするなあ
犯罪の起きやすい場所ってある程度の共通項あるだろ。
そんなの人間の経験値でも分かる範囲なんじゃないか?
予算使ってアホらしいw
その経験を数値化して説明し易いようにするためのものだと思う。
勘が外れたときに言い訳ができるように。
細かいところ指摘しまくるのがいて、それを聞き流せなくなっているからこんなのが必要になるんじゃないかと。
映画は、犯罪が起こる前に逮捕だろ
現実は、事件が起こる前には、警察は民事不介入
まぁ、限られた人員を効率的に配置して見回り、あわ良くば現行犯逮捕
犯人捜査には役立ちそうだから、無意味ではないだろうけど
俺は好きだが
積み上げた伏線のオチはしょーもない
むしろカオス的に進行する突発的な殺人を確実に予測できるっとこが画期的だったはずで、全然違うと思う
駅で通行人の網膜をスキャンしてそれにあわせた広告が表示されるくらいの近未来なのに
朝刊を自転車で配達する新聞少年が
アメリカは格差が大きいから普通
システム側も別組織による厳重な監視下に置かれるべき
宙に浮かんだコンピューターのディスプレイを
必死に操作するトム・クルーズのバックで流れていたのはシューベルトの「未完成」
経験則に頼っていたから見逃しがあった
AIはすべての事件を覚えているから見逃しがなくなる
コメント
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コメント (2)
これの一番怖いのは犯罪がおこるまで疑わしい奴を堂々とつけまわせるという事
疑わしきは罰せずと言う言葉があるが、事実上疑わしい奴を先に社会的に罰しつつ犯罪を犯すまで追い詰める事が出来る点
卵が先か鶏が先みたいなもんで、映画でもそういう問題がテーマだったのに簡単に現実化しちゃったな
>>これの一番怖いのは犯罪がおこるまで疑わしい奴を堂々とつけまわせるという事
なんだ、秋葉で職質掛けて細かくポイント稼いでる警官達みたいで、今と変わらないじゃん。
いや、違うか。今は、疑わしいと思われる連中の内、”安全かつ簡単に捕まえられる奴”のみをターゲットにしてるからなぁ。