【映画】宮崎駿、女の声優は「わたし、かわいいでしょ」みたいな声を出すでしょ。あれがたまらんと語る
エキサイトレビュー 2013年6月27日 11時00分 (2013年6月27日 14時41分 更新)
『ジブリの教科書3 となりのトトロ』制作者インタビュー、エッセイ、論考がたっぷり。
ホリエモンが「声優って実際そんなにスキルいるんかえ?って身も蓋もない話もあるし。」なんてツイートをして波紋を呼んだ。
宮崎駿監督も、そんなふうに思っているのだろうか?
宮崎駿監督は、プロ声優をあまり使わない。
最新作『風立ちぬ』、主役の声を担当するのは庵野秀明だ。
庵野秀明は、
声優ではない。『新世紀エヴァンゲリオン』『彼氏彼女の事情』等のアニメ監督だ。
なぜ? なぜ庵野秀明?劇場用アニメーションでは、ときどきプロの声優ではない有名人が起用される。
「話題作り」というヤツだ。有名人が、どんな作品なのか語り、「声もがんばりました」とか言って、ワイドショーに取り上げられる。
そのために登場する、というヤツだ。
金メダルをとったオリンピック選手が、まったく必要のないキャラでヒトコトだけ発するなんてケースもある。
興ざめなのでやめてほしい。
だが、宮崎駿作品のケースはそうじゃない。『風立ちぬ』の庵野秀明は主人公の声である。
話題作りでちょいと、ってレベルじゃないのだ。『となりのトトロ』のおとうさんの声も、プロの声優ではない。
糸井重里。コピーライター、
「ほぼ日刊イトイ新聞」の人だ。これまた、ちょい役ではない。
重要な役どころだ。『ジブリの教科書3 となりのトトロ』には、
「どうして糸井重里がとうさん役に抜擢されたのか」が詳しく描かれている。
音響監督・斯波重治のインタビューによると、
最初はプロの声優を使うつもりでオーディションもしていたらしい。
だが、宮崎監督はそのテープを聞いて、こう答える。
「やっぱり普通のお父さんになってしまいますね」
『トトロ』に出てくるお父さんは子供と友達でいられるお父さんで、
いわゆるお父さん的なイメージとは違うんだ、という説明を受けて、
音響監督は、別の人を探そうとする。
が、すぐに「糸井さんはどうですか」と宮崎監督から
提案の電話がかかってくる。もちろん音響監督は「えーっ!!」である。
不安はありましたか?という質問に対してこう答える。
「ええ、声をあてるのは、よほどの俳優さんでも難しいことで、特殊な能力を要求されるんです」
宮崎駿自身も、糸井重里との対談の中で「ほんというとドキドキしていたんですよ」と言っている。
なぜ、そんなにも大きなリスクをおかしてまで、糸井重里の起用なのか?
>>2以降に続きます
ソース
http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20130627/E1372265521873.html
関連スレ
堀江貴文ことホリエモン 「声優って実際そんなにスキルいるんかえ?」
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1371515764/
元スレ:http://anago.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1372313083/
宮崎監督は、糸井重里との対談で、こう語っている
(これも、『ジブリの教科書3 となりのトトロ』に収録されている)。
「声優さんの声をいろいろ聞いてみたんですけど、みんな、あったかくてね、子どものことを全面的に理解している父親になりすぎちゃうんですよ」
それで、「これはどこか別のところから人を連れてこなくちゃいけないって話に
なりましてね。糸井さんがいいっていったのは、ぼくです」声についてこういうことも言っている。
「映画は実際時間のないところで作りますから、声優さんの器用さに頼ってるんです。でもやっぱり、どっかで欲求不満になるときがある。
存在感のなさみたいなところにね。特に女の子の声なんかみんな、
「わたし、かわいいでしょ」みたいな声を出すでしょ。
あれがたまらんのですよ。
なんとかしたいといつも思っている」これに対して、糸井重里は「逆にぼくらはアニメっていうのはああじゃないといけないのかなっていうふうに思ってたんですよね。
芝居もそうだけど、過剰ではないと伝わらないわけでしょ」
おそらく、ここで二人が指し示しているのが「声優のスキル」に関わる部分だ。
実際に、父親役の糸井重里の声は、おとうさんっぽくない。教科書的なおとうさんとしては失格っていう感じすらする。
ちょっと不安定で、世慣れていない。
「となりのトトロ」演出覚書の父の項には、こう書いてある(『出発点』P405)。
“実生活のバランス感覚に欠けている部分があって、その負担を娘達におしつけているのだが、今はそれに気づかず、仕事に没頭している。
”声優的な巧さよりも、声優ではない不安定さが必要だったのだ。
>>3以降に続きます
アニメ「NARUTO」の声優竹内順子は、声優の仕事について、「日経Bizアカデミー」のインタビューでこう答えている。
竹内 例えば、振り返るときに「んっ」って言って後ろを向いたり、そんな人間いないよって初めは思ったんですよ。
── 普通だったら何も言わずに振り返りますからね。
竹内 でもアニメはそれも一つの様式美で、お客さんに対して音として指定する解りやすいサインだと思ってやるようになったんですけど、普段出してない音だったので、最初は意味がわからなかったです。
(…)
竹内 「こ、これは!?」の最初の「こ」はなんだよ! とか、悪者の最初の台詞はなんで「ハハハ」から始まるんだろうとか、いろんなところが引っかかってはいたんですよ。
宮崎駿は、そういった声優独特の「様式美」に不満を持っているのだろう。声優にスキルはいらないとは思っていないだろうが、定型になってしまったところに安住してしまうようなスキルなら不要だと思っているのではないか。
“どこか別のところから人を連れてこなくちゃいけない”と思ったのは、型通りの父親像にはめ込んでしまわないための冒険だったのだ。
宮崎駿作品は、『ジブリの教科書3 となりのトトロ』以降、どんどん主要人物を担当するのがプロ声優ではなくなっていく。
『ジブリの教科書3 となりのトトロ』は、音響監督や宮崎駿監督のインタビューの他にも、プロデューサー・鈴木敏夫、美術・男鹿和雄、原画・二木真希子、仕上・保田道世、音楽・久石譲のインタビューや、エッセイ、宣材コレクションなど、
作品を新たな視点で捉え直すヒントが満載、オススメです。
(米光一成)
(了
彼女ならまだしもアニメとかにいらねえよなそういうのは
そういう意味で、専業声優もあんまり顔を出してほしくない。
2種類作ってみろよ。
立花隆や所ジョージは違和感あった
キムたくはギリ有りかな。
声優がこびてる感じは別にないけど、深夜のヲタクアニメや、
ギャルゲーCM(いまならアイドルマスターのCMとか)にでてくる声はこびていて嫌だ。あれは普通じゃないw
指示すりゃいいだけなんじゃねの?
それを見極めるためにオーディションがあるんだろ?
なんでわざわざ気持ち悪い声を出す声優に決めた後
演技指導しなきゃならないんだよ?
指示じゃなくて自然なとちりとか、つまるところがいいんじゃないの
普通に喋ると絶対にあるでしょそんなこと
いかにもそれっぽい声をはめるのを嫌ってる訳か。
アニメをいかにもアニメっぽく仕上げたくないんだね。
んで、全く別の要素を他所から持ってくると。
>>21
それもアリなんだろうけどね。
けど、宮崎だって素人じゃないし。
これまでさんざん専業の声優起用してきた上で新たな要素を外に求めた。
そういうやり方だってアリじゃない?
だから俺は違和感なかった。
アニメアニメ↓デフォルメキャラじゃなく、そういう生活観感じる絵柄のアニメだったし。
違和感持つのはアニメ口調になれてる奴だと思う。
それが当たり前になっちゃってるんだよな。
キモオタの世界から出てくるなって言うの。
洋画の吹き替えにも一般向けのアニメにもそういうキモ声の奴らは使われないんだって
山寺なんとかみたいな洋画の吹き替えもやってるような人は
技術あるって認められるけど
気持ち悪いアニメだけやってて技術がとかうぬぼれてる声優は何言ってるんだ?って感じ、
それはオタクの世界でしか通用しないものだから
前期の方が好きだけどね
昔の作品は本業声優だったけどハキハキした声の声優だったもん。
自転車のアニメは意外と合って良かったけど。
作ったひと(監督)がどうでしょうファンだったから。
それでオファーしてみた。
千と千尋とか、ハウルとかにも大泉や劇団のメンバー出てるね
あとは監督としての演技指導の問題なんじゃないかと
監督として演技指導一つ出来ないのかよと言われる話じゃないのか?
いわゆる声優は使わないけどちゃんとした俳優は使ってるでしょ
要はアニメっぽい癖のついたしゃべり方が駄目なだけで
洋画の吹き替えとかで幼児の声を大人がやってるのが萎える
まぁ洋画の吹き替えでいちいち手間かけて実際の子役にやらせる訳にもいかないんだろうけど
声優に頼るのがいやだっていう部分もあるんだろうな。
テレビアニメはほとんど紙芝居ぐらいしか動かないのを、
声優の演技力に頼りきって作品を作っているのを軽蔑してるというか。
声優なんか頼らなくていいんだ、作画さえちゃんと出来ていればタレントや芸人、
役者の素人演技でもいいと思っているんだろう。
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