【映画産業】3D映画で儲かる時代は終わった? 米国では飽きられ気味に!
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日本でもすっかり人気が定着した3D(立体)映画ですが、ハリウッドを抱える本場・米国では、近年、飽きられ始めているのではとの声が出ていました。
そして、その懸念はどうやら事実だったようです。
■大ヒット続出から一転…初の前年割れ
米大手格付け機関、フィッチ・レーティングスの予測によると、北米(カナダ含む)での今年の3D映画の総興行収入が、3D映画の凄さを世界に知らしめた米SF映画「アバター」(ジェームズ・キャメロン監督)が公開された2009年以降、初めて対前年割れを記録するというのです。
米の娯楽・メディア系ニュースサイト、ザ・ラップが4月10日に報じ、これを引用する形で4月10日付米紙サンフランシスコ・エグザミナーや4月12日付英紙ガーディアン、4月28日付豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド(いずれも電子版)などが大きく報じています。
フィッチ・レーティングスは、この予測理由について報告書で「昨年はバットマン・シリーズの『ダークナイト ライジング』や、多くのスーパーヒーローが活躍する『アベンジャーズ』の大ヒットで、北米での映画の総興行収入は対前年比6%増の108億ドル(約1兆800億円)と好調だったが、『アバター』の公開以来、映画産業のてこ入れ役を担ってきた3D映画の総興収は18億ドル(約1800億円)で、対前年比でみると横ばいだった」と説明。
■観客も映画会社も離れた背景
さらに、今年公開予定の3D映画について「大人気シリーズの『アイアンマン3』や
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、スーパーマン・シリーズの最新作『マン・オブ・スティール』などがあるが、いずれも北米だけで約6億2000万ドル(620億円)を稼いだ『アベンジャーズ』に並ぶのは困難である」と予測。
そのうえで「『アバター』の頃に感じた3D映画に対する興奮度は下がっており、
観客は作品そのものの質を重視するようになった。
3D映画は通常の作品よりチケット料金が高いが、観客は、それに見合う内容かどうかについて比較・考慮するようになっており、通常の作品より3ドル~4ドル(約300円~400円)余分に支払うことに嫌気がさしている」と結論付けています。
「アバター」は本格的かつ斬新な3D作品だったことと、通常よりチケット価格が高い3D作品だったこともあり、全世界でこれまでに約27億8000万ドル(約2780億円)の興収を記録。
「タイタニック」(ジェームズ・キャメロン監督、1997年)を抜いて歴代興収1位となる
大記録を打ち立てました。
ハリウッドはこれに続けと3D作品づくりを活発化させます。
これを受け、3D映画のためのスクリーンの数は05年、全世界で98だったのが、08年には2500になり、昨年には4万5000と激増しました。
-続きます-
元スレ:http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1369005446/
人類の存亡を掛けて巨大ロボと怪獣が戦う今年夏公開のパシフィックリムと
http://wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim/
予告
http://www.youtube.com/watch?v=zA92Rw6kNWw
来年のゴジラ2014は期待している
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■一石二鳥…成功体験に埋没
3D映画が急激に増えた理由は、とにかく儲かるからでした。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙は米映画業界分析サイトが昨年まとめた数字を引用し、2000年~2010年に公開された全3D映画の収益構造について調べたところ、製作費に対するリターン(収益)は、通常の作品だと1ドル当たり2ドル51セント(約250円)だったが、3Dだと3ドル69セント(約370円)と大きく差を付けていたと報じました。
実際、権威ある米大手会計事務所兼コンサルティング会社、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)も2010年「映画館1館当たりでみると、3D映画は通常作品の2倍~3倍の収益を上げており、チケットの売り上げ減に悩む映画業界全体を救う存在となっている」と主張するなど、業界では誰もが3Dの将来性を高く買っていました。
ところが事実は違っていたのです。
昨年12月17日付米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は既に、米国では、ハリウッドの大ヒット作を3D化して再上映しても以前ほどヒットしなくなっていると報じ、
3Dブームの終焉(しゅうえん)が遠くないことを示唆(しさ)したのです。
-続きます-
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■ディズニー自信作が失敗 沈まなかったのは…
記事によると、ウォルト・ディズニーが11年に公開した「ライオン・キング」(94年)の3D版「ライオン・キング ディズニー デジタル3D」が約1億ドル(100億円)の興収を稼ぐ大ヒットを記録したため、ハリウッドでは大ヒット作の3Dによる再上映が、簡単に新たな収益を生み出す方法として広く認知され、昨年、同種の企画が続々登場したといいます。
ゼロから作品を製作することに比べれば、元々ある作品を3D化するのに大した投資は必要ありませんからね。
ところが世の中、そんなに甘くはありませんでした。「ライオンキング」に続き、
昨年3D化され再上映した作品はいずれもめざましい成果を上げることができなかったのです。
例えばディズニー・アニメの看板といえる「美女と野獣」と「ファインディング・ニモ」の3D版の北米興収は、それぞれ4760万ドル(約47億6000万円)と4070万ドル
(40億7000万円)。
「モンスターズ・インク」の3D版に至っては約3400万ドル
(約34億円、米調査会社ボックスオフィスモジョ調べ)しか稼げませんでした。
また「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス 3D」も4350万ドル
(43億5000万円)、「タイタニック 3D」ですら5790万ドル(57億9000万円)
でした。
上記の作品群、日本の映画市場から勘案すれば十分稼いでいるように見えますが、かろうじて成功といえるのは「タイタニック 3D」だけです。
なぜなら、ロサンゼルス・タイムズ紙によると、これらの作品の公開にあたり、投入した広告費や北米規模での公開にかかるコストは数千万ドルに達するといいます。
そのうえチケットの売り上げ分は劇場主に分配せねばならないため、
5000万ドル(約50億円)以上の興収を稼がないと商売にならないというのです…。
ディズニーの幹部は、自信を持って市場に送り出した社の看板作品の3D化作品が商業的に失敗したことに大変なショックを受けているといいます。
仏の大手調査会社イプソスのメディア調査部門「イプソス メディアCT」の映画業界担当責任者はロサンゼルス・タイムズ紙に「『ライオン・キング』の場合は、(通常版の)公開から20年も経っており、子供時代にこの作品を見て、現在、家族を持つようになった世代が自分たちの子どもにもこの文化的傑作を見せたかったのではないか」と説明。
一方「『ファントム・メナス3D』や『ファインディング・ニモ』の場合は、家で子供とDVDで一緒に見た人も多いと思われ、高いチケット代金を払って映画館で3D版を見ようという人が少なかったのだろう」と分析しました。
しかし今後、3Dの人気が本格的に下降すると、業界全体にとって大きな悪影響が出るのは間違いありません。
先ごろAP通信が全米劇場主協会の調査結果として報じたところによると、
米国では95年に7151館あった映画館が、11年には5331館に減っています。
デジタル化や3D化への設備投資ができずに廃業する映画館が増えているからです。
現在、3Dは中国やロシアで圧倒的な人気を獲得していますが、それもいつまで続くか分かりません。
いずれにせよ米国の映画会社は国内市場での3D戦略の見直しを迫られているようです。
-以上です-
映画ならストーリーも大事でしょ
3D映画は吹き替えがいいよ。
なら娯楽を安くあげようってのは当然なんじゃね
どちらも同じ物が見られて付加価値は立体映像だけだもの
近場の劇場で3Dしか上映してないと、その作品は鑑賞対象から除外
ストーリーが頭に入ってこないんだよな。
アイアンマン3で初めて見た。
個人的にはこっちのほうが流行って欲しい。
改めていちいち見に行かないだろ。
それに引き込まれているときは2Dも3Dも同じに見えている。
それから、人間の目で立体感を感じるのは近距離の物を見るときだけ。
無理に3Dするよりも、2Dの高解像度、高色彩再現力のあるディスプレイやプロジェクターで見た方が、よりリアル感が増す。
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