三分の二くらいまで荒唐無稽な設定のおとぼけ恋愛モノだったのに
最後急に感動的になりがち

『パラサイト 半地下の家族』（2019）
貧しいキム一家は、全員が失業中でその日暮らしの生活を送っていた。そんな中、キム家の長男ギウは、IT企業の社長で超裕福なパク氏の家へ家庭教師の面接を受けに行くこととなる。見事、パク家で家庭教師をすることになったギウは、妹のギジョンを絵の家庭教師と偽り、パク家へ連れていくのだった……。相反する二つの家族の出会いがとんでもない結末を迎えることとなる。

格差社会を見事に描いた、ドキドキハラハラが止まらないサスペンスドラマ。『殺人の追憶』などのポン・ジュノが監督を担当。ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク出演。第92回アカデミー賞にて、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞を受賞し世界的に話題となった韓国映画。

『7番房の奇跡』（2013）
知的障害を持つ心優しいヨングは、6歳の娘・イェスンと二人で仲良く暮らしていた。しかし、ある日ヨングは殺人の冤罪をかけられ、逮捕させれてしまう。刑務所に収容され、娘と会えなくなったことを悲しみ、何とかして会おうと画策するヨングだったが……。

イ・ファンギョン監督作。『王になった男』のリュ・スンリョン、『ビューティー・インサイド』のパク・シネ出演。真っ当に生きることや、人を愛することの素晴らしさを教えてくれる、感動の物語。

『エクストリーム・ジョブ』（2018）
解散の危機にある麻薬捜査班を率いるコ班長は、国際犯罪組織の麻薬密輸入情報を入手し、4人のチーム員と共に潜伏捜査に出る。麻薬捜査班は24時間犯罪組織を監視するため、犯罪組織のアジトの前にあるチキン屋を買い取って、運営することになった。しかし、チームのマ刑事が絶対味覚を持っていたことから、そのチキン屋は一躍有名店となってしまう。

大ヒットを記録したファンタジー作品。『カンナさん大成功です！』などのキム・ヨンファ監督作。ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、チャ・テヒョン、ド・ギョンス（D.O.）、マ・ドンソク出演。死後の世界をCGを駆使して壮大に描く。

『ザ・コール』（2020）
かつて暮らしていた洋館にやってきたソヨンは、来る途中携帯電話を紛失してしまう。そこで古いコードレス電話を引っ張り出す。すると、20年前を生きる女性ヨンソクから電話がかかってくるのだった。ソヨンとヨンソクは、時を超えて1本の電話で繋がることとなるが……。

イ・チュンヒョン監督作。ドラマシリーズで人気の俳優パク・シネがソヨンを、新鋭チョン・ジョンソがヨンソクを演じる。チョン・ジョンソの豹変ぶりに手に汗握ること間違いなしのサイコパススリラー。

『82年生まれ、キム・ジヨン』（2019）
結婚・出産を機に仕事を辞めたジヨンは、常に育児と家事に追われる生活を送る。時に閉じ込められたような感覚に陥ることもあったが、疲れているだけだと自分に言い聞かせていた。しかし、ある日から他人が乗り移ったような言動をとるようになる。ジヨン自身はそんな自分に気づいておらず、心配した夫は精神科医に相談しに行くことに。しかし、妻に真実を隠したままでは何も改善できないと言われてしまい……。

キム・ドヨン監督作。チョン・ユミ、コン・ユが夫婦役を演じる。韓国でベストセラーとなったチョ・ナムジュの同名小説を原作に映画化。平凡な生活を送る女性の生きづらさを描いたヒューマンストーリー。

『新感染半島 ファイナル・ステージ』（2020）
謎のウイルスが半島を襲って4年後、香港で生き延びていた元軍人のジョンソクは、制限時間内に大金が積まれたトラックを回収して脱出するという任務を遂行するため、パンデミックの起きたあの半島へと戻ることとなる。順調に任務を進めるジョンソクだったが、突如ユニット631という民兵集団に襲われてしまい……。

大ヒットを記録した『新感染 ファイナル・エクスプレス』から4年後の世界を描いた今作品。監督は、前作同様ヨン・サンホが担当。カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョン出演。ゾンビが蔓延した世界で、生き残る人々の葛藤を描く。

『バーニング 劇場版』（2018）
小説家を目指しているジョンスは、偶然幼馴染のへミに出会う。ヘミがアフリカへ旅行に行く間、彼女の飼い猫を預かることとなったジョンス。旅先から帰ってきたヘミは、謎の男ベンをジョンスに紹介する。ある日、ベンはジョンスの自宅を訪れ「僕は時々ビニールハウスを燃やしています」と語り、その日を境にヘミが姿を消してしまう……。

村上春樹の小説「納屋を焼く」を原作に映画化。第71回カンヌ国際映画祭で、歴代最高評価を獲得して話題に。監督はイ・チャンドンが務める。