この映画はやっぱり「（未来に）走っていく」ていう台詞の素晴らしさにつきると思うんだよな。
映画史に残る台詞だと思うんだけど、あんまり話題にならないよね。

アニメの挿入歌って「これやってればアガるでしょ？」って安易さとキモオタの持ち上げっぷりとかで
物凄い抵抗あるんだけどこの奥華子の曲はよかったねー。
細田作品にしては背景の絵と光の当て方がジブリみたいだったのと
ミニマルなＢＧＭや挿入する話とは関係ない風景が非常にノスタルジックな雰囲気を出してたのが良かった

当時テアトル新宿へ公開からかなり経って観に行ったんだけど、満席だったのには驚いた。この作品は素直にいい映画だなぁと思ったけど、影づけを廃した作画だけは今も違和感がある。

素晴らしく面白い映画だったが、鬱になった。
「耳をすませば」は鬱にならなかったのに。
多分、「耳すま」は主人公と自分がちょっと似ている部分があるからだろうな（インドアな感じとか）。
だけど、「時かけ」は主人公と自分が全く似ていないからつらすぎる。
あんなボーイッシュでポジティブで前向きで友達多い女子とか羨ましすぎるでしょ。
しかも東京にあんなデカい家持ってるとか。
勝ち組じゃんか。
なので、自分みたいにこういうリア充映画を観て鬱になる人は「タクシー・ドライバー」か「キング・オブ・コメディ」がおすすめだよ。
自分みたいな主人公に思う存分感情移入できるよ！
別の意味で鬱になるけどね。