【鉄道】ローカル線を救うのは誰か? アニメファンを無視してはいけない
全国の第3セクター鉄道はほとんどが赤字で、人口減にともなって減収傾向にある。
そんななかで明るいニュースが報じられた。
石川県の第3セクター「のと鉄道」の2012年度決算で、
鉄道事業部門の売り上げが前年度を上回った。
利用者数は67万7000人と前年比より3.5%の減少。
しかし、旅客運輸収入は前年比より0.8%増えて1億5539万7000円となった。
定期利用者は減ったが、団体旅行客など単価の高い定期外利用者が増加し、
売上増となった。
定期外収入の要因のひとつが、アニメ『花咲くいろは』のファンによる「聖地訪問」だったという。
のと鉄道によると、2012年度の定期外利用者は約20万4000人で、
前年度比で約1万7000人の増加。
団体利用者数は約3万6000人で前年度とほぼ同じ。このことから、
『花咲くいろは』関連の集客は約2万人と捉えている。
この2万人は、売店で販売するアニメ関連グッズも買ってくれた。
その結果、売店事業は前年度比116.6%の大幅増となった。
もしかしたら、アニメファンがローカル線を救うかもしれない。
●のと鉄道と『花咲くいろは』
のと鉄道は、能登半島の中央部にある七尾駅と、奥能登の入り口で七尾北湾に面する穴水駅を結ぶ33.1キロメートルの路線を運行する。
金沢駅から七尾駅まではJR西日本の七尾線が接続しており、
大阪や名古屋からの特急列車がのと鉄道の和倉温泉駅まで乗り入れる。
JR西日本の七尾線と、のと鉄道の七尾線、合わせて能登方面の生活手段、
観光ルートとして機能する。
のと鉄道は旧国鉄の能登線の廃止を受けて設立された第3セクターで、
かつては穴水から輪島まで穴水から能登半島先端の蛸島までの路線を運営していた。
しかし利用者数が減り赤字がかさみ、どちらも廃止されている。
経営が苦しい中、鉄道事業と売店事業の好成績は明るい要素となった。
『花咲くいろは』は、富山県の映像製作会社「ピーエーワークス」が制作したアニメ。
テレビ放送は2011年4月から。
また、アニメ放送に先駆けて2010年11月から雑誌連載が始まっていた。
ストーリーは、東京から引っ越してきた女子高生が、温泉旅館でアルバイトしつつ
学生生活を送り、成長していくというものだ。
舞台は架空の街だが、のと鉄道沿線の湯涌温泉がモデルとなっており、
のと鉄道の車両や、西岸駅にそっくりな「湯乃鷺駅」が登場する。
このアニメをのと鉄道の社員が見て、西岸駅に「湯乃鷺駅」に看板を置きたいと提案した。
「きっとアニメを見て舞台となった街を訪れる人がいるだろう。
記念撮影できるものを用意してあげたい」という思いがあったという。
実際には看板ではなく、湯乃鷺駅の駅名標になった。
これがきっかけで、出演声優による車内放送やヘッドマーク付き列車、
ラッピングトレインへとつながった。
アニメの放送は2011年中に終わったが、後にDVDなどが発売され人気は継続。
2013年3月からは劇場版が公開された。
のと鉄道を訪れるファンも多く、ラッピングトレインの運転開始も
手伝って、のと鉄道の2012年度の好成績に結びついた。
のと鉄道は「今後しばらくは人気の余韻が続く」と期待している。
●「聖地訪問」するアニメファンが乗客に
アニメやゲームのキャラクターと鉄道会社とのコラボレーションは今までもあった。
子どもたちに人気の『ポケットモンスター』は東京モノレールなどでラッピングトレインが走っているし、JR東日本は釜石線で『ポケモンウィズユートレイン』を運行している。
『銀河鉄道999』や『きかんしゃトーマス』も採用事例が多い。
これらの事例は、キャラクターの強い人気に、鉄道会社があやかるという形だ。
しかし、のと鉄道の場合は「子どもたちに人気のアニメ」ではなく「アニメファンの消費行動の深さ」で成功している。
物語のターゲットはハイティーンから大人。多くのアニメファンは好きな作品があれば
関連商品を買うし、「聖地訪問」といって、物語の舞台を旅する。
実写のドラマや映画のロケ地を訪問する旅と同様だ。
鉄道が舞台となれば列車に乗ってくれる。
(>>2へつづく)
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1309/13/news007.html
元スレ:http://anago.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1379088726/
実写作品の俳優は他の作品にも出るから、時期が過ぎると俳優と作品との関係が希薄になる。
しかしアニメの登場人物はその作品に唯一無二の存在だ。
登場人物のラッピングトレインをつくれば、それが物語や物語の舞台を想起させる。訪れた「聖地」では、アニメに描かれた景色が、
実際の景色をどれだけ再現しているか、その正確さや差異を楽しめる。
「聖地訪問」はローカル線の観光客誘致の重要なキーワードとなっている。
他の事例を調べてみたところ、18の鉄道会社が15のアニメタイトルとコラボレーションしていた。
恥ずかしながら、筆者はどのアニメも見たことがない。この機会に拝見して、
鉄道がどう描かれているか、アニメファンとは逆の視点で楽しもうと思う。
鉄道をきっかけにアニメを知る人もいれば、アニメをきっかけに鉄道に親しむ人もいて、趣味の相互乗り入れが起きているかもしれない。
●『ガールズ&パンツァー』の仕掛けに乗った鹿島臨海鉄道
このリストの中から、鹿島臨海鉄道に聞いてみた。
『ガールズ&パンツァー』のラッピングトレインについては、
製作委員会参加企業のバンダイビジュアルから協業の申し出があったという。
ラッピングトレインについては広告扱いとのことだ。
鹿島臨海鉄道は茨城県水戸市の水戸駅と鹿島市の鹿島神宮駅を結ぶ53キロメートルの大洗鹿島線と、鹿島臨海工業地帯の貨物線を運行する第3セクターだ。
もともと工業地帯のみ運行していたが、国鉄の赤字問題で開業が見送られた大洗鹿島線を引き受けた。
プロサッカーチームの鹿島アントラーズの本拠地「鹿島サッカースタジアム駅」を持つ
路線としても知られている。
『ガールズ&パンツァー』は、「武道のひとつとして戦車道が存在する」という設定のもと、大洗女子学園で戦車道に励む女子高生の活躍を描く。
兵器とかわいい女の子という意外な組み合わせが話題となり、人気タイトルとなった。
沿線の大洗町が舞台で、当初から大洗町などと広範囲なコラボレーションが企画されたようだ。
地元の祭に声優が出演するショーが行われたり、陸上自衛隊もイベントに戦車を展示するなどで話題となった。
鹿島臨海鉄道だけではなく、茨城交通もラッピングバスを運行している。
鹿島臨海鉄道は「聖地訪問」効果について乗客増などの数値は把握していないという。
しかし、ラッピングトレイン目当ての乗客をよく見かけるほか、アニメとコラボレーションした記念乗車券は増刷分も含めて完売。
駅などで販売したアニメ関連のグッズの売り上げも
好調とのことだ。大洗町や鹿島臨海鉄道は東日本大震災で被災しており、
『ガールズ&パンツァー』の「聖地訪問」による集客はありがたかっただろう。
コラボレーションのきっかけはさまざまだ。鉄道会社からの提案もあり、
アニメ製作会社からの提案もある、
どちらにしても「聖地訪問」はローカル鉄道にとって見逃せないビジネスチャンスだ。
ただしこのビジネスチャンスはタイトルの人気に依存する。
タイトルに続編があればチャンスは続くし、タイトルが終わればやがて終息する。
タイトルの旬が終わった時、次の新タイトルを待つよりも、地域ぐるみで新タイトルを誘致し、ブームを創りだす方向になると面白い。
それはローカル鉄道にも、アニメ製作会社やクリエイターにも
チャンスとなる。世界に名だたるアニメ立国、日本らしい地域振興策と言えそうだ。
(了)
そうゆう企画があるなら行かない
実は何割か「何もしなければ来たはずの客」を失っていると思うよ
どっかの埼玉の神社みたいだな
原作の陰りに焦って全然関係ないオタを集めたら
だらだら何度も来る様なファンが減って
変なイベントの時だけ馬鹿やる為に来るのが増えたっていう
流石に不定期にだらだらと訪れる訳にもいかんからなあ
祭やらイベントやらがあればそこに集まるが、何も無い時にそこに行くか?と言われたら
ビッグサイトですらNOだし
そういう客がいないから困る、だからアニメに頼るって話だろうがw
これが初の聖地巡礼。
なんかのんびりした所だった。
途中で買ったおやきが凄くおいしかったわ。 < br />あのときオマケしてくれたおばちゃんありがと~。
名古屋からしらさぎ
大阪からサンダーバード
だっけ。
北陸と能登ときたぐには廃止されちまったしね。
(能登の臨時運転も最近は聞かなくなったような?)
そーいやはくたかは花いろの劇中にも登場してたな。
これだな
ちょっと見には風景に馴染んでて、よく見ると「おいおい」となるあたりがうまい
本当に微妙な匙加減だが、そこをどうセンスよくするかがポイント
菜の花畑の真ん中にぽつんとキャラ看板立てるとかは…ごめん、ちょっとノリにくい
立てるものだけではなく、立てる場所でも違う
キャラ看板でも、旅館の入口横なんかだとまた雰囲気が変わってくるし
でも
あてにしてもいけない
橋自体は現役だけど隣に道路用橋梁ができたので、
ここはアスファルト引っぺがされて見た目普通の鉄道用橋梁になっちゃったよ。
能登半島はツーリングにも好適だし、何度も行きたくなる。
そりゃあ天下の元国鉄ですから
ヲタク様が好むアニメなんてまず審査通らないよ。
劇中の目立つ箇所に電車が登場するかどうかが鍵だな
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