隠し砦の三悪人をリメイクするのはアホすぎる

藪の中みたいに真実は謎のままではなく真相はつきとめられるけど

台湾の監督がやるっていうのはあれかな
日本人だと黒澤のリメイクってどんなの作っても叩かれそうでできないからなのかな

推理小説のようで違うんだよね。
容疑者の供述だけ。
しかも死人まで喋るw

でも怖いのは・・・
死んでも嘘つくんだよ人間は。

死んだって我が身が一番可愛い人間のエゴイズム。
それが描けてるリメイクを望みまーす。

森、三船、京、志村という超一流役者に、カメラの宮川一夫と脚本の橋本忍。

それにあまり語られないが、羅生門で木こりの話を聞く、千秋実と上田吉二郎の演技も見逃せない。
彼らの存在によって、芥川の「羅生門」と「藪の中」という文芸二作品の世界を見事に映像芸術として昇華せしめている。

これだけのスタッフとキャストが揃って作られた実験的作品で映画史に残る大傑作というのも少ない。

実際に、公開当時はヒットせず、日本の評論家の批評も野心作だが失敗作というのが大半だった。
最初に絶賛したのは、ヴェネチア出品を推薦したイタリア女性。

大映の永田雅一プロデューサーは毀誉褒貶の激しい人物だが、
文句をいいながらも、黒澤明にこの映画を作らせた功績は多大だと思う。