映画 沈黙 サイレンス【ネタバレ|感想|評価|評判】遠藤周作の同名小説をマーティン・スコセッシ監督が映画化したヒューマンドラマ
1: 名無シネマ@上映中: 2017/01/19(木) 23:50:01.97 ID:PEsMDazI.net
■前スレ
沈黙 サイレンス SILENCE 5
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1482761847/
原作:遠藤周作『沈黙』(1966)
監督:マーティン・スコセッシ
2017年1月21日(土)全国ロードショー
朝早い時間だったんで、中央から後ろだけ一杯の状態。
短い感想は >>155 の通り。
設定的には地獄の黙示録にも通じるけど、こちらの方が全然上。
イッセーの存在感の余韻に浸り、帰宅してカルテット録画見たら、ベンジャミン瀧田って・・唖然。
イッセーは、井上様の役作りの時間がたっぷりあったと言ってたからな。
カルテットはともかく。
後半は、イッセー、浅野、ニーソンが代わる代わる日本とは、をアンドリューに説いていた。
塚本もよかったけど前半で消えるし、後半の浅野の存在感もなかなかだったんで忘れた。
加瀬と小松は可哀想な役だが、窪塚はそんなにどうしようもない存在には見えなかった。
江戸までアンドリューを追って懺悔する位だし、窪塚のおかげでアンドリューは真の棄教はしなかった
みたいなラストだったかな。
確かに演技は塚本だったな
敬虔な殉教者のイメージは彼のもの
どこまでも事務的な奉行所も印象的
あの一歩引いたような対応はシンゴジにも共通する。
誰の発案か知らんが、それを引き出した監督は凄えとしか
過去の日本もこうだったというのは遠藤の思いか監督の思いか
事務的な次官がEXILEアキラだったんだな
優秀そうな雰囲気でてて良かった
神様って昔の人が生きる辛さを忘れるためにでっち上げたフィクションだろ?ってさ
まぁ嫌なガキだったと反省してる、年とって衰えた今神様を信じることが出来ればずいぶん楽だろうなってしみじみ思う
>>171
>神様って昔の人が生きる辛さを忘れるためにでっち上げたフィクションだろ?
第2次世界大戦まで割とこういう考え方はヨーロッパの神学会でもポピュラーだった。
ただこういう思考でキリスト教研究を進めていった結果、キリスト教があんまり役に立たないものになってしまったんだよね。
具体的に言うと、ヒトラーの台頭に賛成する教会が現われたり、暴力的な共産主義勢力に共感を示す神学者なんかが現われてしまった。
神様をフィクションとするとロクなことねぇじゃねぇか!
○ね!ってことで、今ではあんまり良い感情を持たれていない。
>>177
そこが描かれてるのはいいね
原作読んでて、農民たちが棄教しないのはキリスト教に殉じてるというより
親父さまを裏切れない、みたいな印象を受けたんだよね
西欧の殉教者とは何か違うっていうか…
上手くいえなくてスマン
>>177
宗教を理解というのは具体的にどういう意味ですか?
宗教の無力さ、不条理さ、報われない辛さとか?
>>194
見ればわかると思うよ。
見た人は、答えは誰でもわかるからここでは書かない。
観ないとわからない。
真剣に宗教と向き合ってたのが、弾圧する側しかいない。
信者は言葉にするのが難しい。
役者根性が凄い。
窪塚の役はマコ岩松。
ところでスコセッシ版も篠田版も主人公はトンスラなしなのね。
そこんところ時代考証正確にやってくれたら面白かったのに。
趣向を凝らしてる雰囲気は感じたが。。。
呻き声やらなんやらの喧騒からパンッと無音になってようやく聞こえる神様の声
時間が止まったようでした
映像も日本的な美を盛り込んでてめちゃめちゃオシャレ
窪塚目当てで見たけどマーティンスコセッシ監督ってすごいのね
自分ウォールストリートしか知らないニワカだけど大ファンになりました
ずる賢くて且つ筋の通ったいいバランスの日本って邦画じゃもう表現出来ないだよね
両極端になるから
さらっとエピローグだと思たのに
前半部分が時代・背景の説明に追われ感があったが
後半は奉行井上と宣教師ロドリゴとの心理・真理の闘い展開を中軸に終始重厚な作り
原作者(遠藤周作)の宗教観、江戸時代の村社会が、
日本語セリフのまま丁寧に映画かれており、まさに日本映画であった
でもこのハリウッド映画は、
パードレの転向(棄教)そして神の”沈黙”の何故を追及
欧米の人々に受け入れられるのだろうか
今週のニューズウィーク日本版にレビューのってた
17世紀日本のキリスト教弾圧2時間47分の映画は人に勧めにくいが
見に行くべき
スコセッシ初期作品の熱が感じられる
余韻を引くので映画の後の予定は入れない方がいい
みたいな評でした
俳優はイッセーが誉められてたな
スコセッシ的なキャラはガーフィールドよりドライバーだそうだ
いやあすごい映画だった。
満足度高いけど一回でいいわ。
突っ込みたかったこと
・坊主ちゃんと口開けて読経しろ
・奥さん勝手な事するな、本人は望んでないんだよ?
日本の美しさを捉えながら激しい弾圧が描かれていて昔もこういう事が何千何万とあったのだろうなと思った
余りにもシリアス過ぎて会場はお菓子とかを食べる音が一切しなかった俺も食えなかったw
日本人の妻として夫の本心を分かってたってことかな最後十字架入れたのは
演技でも気持ちを揺さぶられて、役者さんの力というものを感じたなあ。
観てきた
面白かったが、神の声が聞こえるのはいらないんじゃないかと思った。
>>264
カトリックの人ならしっくりくるんじゃないかな
最後転ぶときに神の声が聞こえるとことか盛り上がると思う
でもやっぱり沈黙しないといけないんじゃないかとオレは思ったよ
観てきたぞ
完成度高い。
目立った欠点がまずない。
とにかく重厚、峻厳。さすがスコセッシという感じ
そして流行や若者におもねる要素全くなしの激渋映画だった。
だが歴史ドラマを愛する人なら、入場料は軽く元が取れる。
あとはもう好みの問題。
とりあえずオスカー取ってもおかしくない出来。
まず感心するのが、もうまったく日本映画そのものという映像と演出。
黒澤とか「切腹」とかの燻し銀の世界。
砕ける波しぶき、草にそよぐ風、日本屋敷の質感、
基督教映画なのに皮肉だが、この禅的な空気を欧米人が撮ったとは信じられん。
ネトウヨはくだらん能書きの前に、当の日本人がこれほどの侘び寂びを映像化できないことに恥をかみしめるべきだ。
ただ自分はロドリゴのように若者らしい正義感に突っ走れるような歳でもないから
一歩引いた視線で見てたが。
何故か都合良くある焚き火な
さすがにあの距離で焚き火してたらお互いに気づくだろJK
あとAKIRAはAKIRAだった
アキラは全然気づかなかった・・・
加瀬とか小松はすぐわかったが。
イノウエサマがいない時の踏み絵と斬首の役人
日本に広まったキリスト教で、どう殉教するのか、結構重要な役割だと思うけど
説得力あった
まさか塚本晋也だとは思わなかった
そういやこの映画で井上が元キリシタンって設定には言及されてなかったか
キリスト教徒と非キリスト教徒の考えの違いをわかりやすく表現するためにあえて言及しなかったのかもしれないが
まあそれを匂わせるセリフはあったけどね
3時間が長いとは思えないほど緊張感のある映画だったわ。
日本人のせりふが多いので洋画ってことしばらく忘れたわ。
窪塚洋介も良かったし、イッセー・ミヤケがやっぱいい味出してたわ。
それから映像がとてもきれい。
溝口健二の「雨月物語」のシーンぱくりでにやにやしたわ。
拷問シーンはそんなにきつい描写はなかったわ。
ガーフィルドは頑張って苦悩の演技だしてたね。
イッセーさんの快(怪)演が光ってた。
なぜキリシタンが弾圧を強いられてたのか簡単に説明あればなあ思った
あのキャラクターw
踏んで、逃げて、許してくださいのリピート
うんざりするロドリゴw
「踏み絵マスター」だよ、ほんと
あんな犬っころみたいなかわいいキラキラした目が
出来るのすげえなと思ったw
絵がかっこいい。
井上とキチジロー良かった。
さすが。
饒舌という向きもあるようだが、日本でキリスト教が変容している所とかが海外に伝わるのだろうかと逆にちょっと心配。
禁教の理由とかも原作では井上が上手に説明してなかったっけ?
「踏みなさい」の声は神なのかキリストなのか、でも三位一体とかいう言葉もあるし、、、と色々考えさせられて嫌いじゃ無いです。
そういや前半に3人の人質を差し出すときに踏み絵をするか否かってなったときに
ドライバーとガーフィールドのセリフはキャラ的に逆じゃね?と思った。
ガーフィールド「踏め」
ドライバー「駄目だ」
こう言ってたよな?
ドライバーは信仰が割と早い段階で揺らいでるように思えたから違和感あった。
ラストが原作にないの?
自分はラストが良かったと思ってた
キチジロー卑怯者っぽいけど
要領よく生き延びて最後まで信心を忘れずに神に寄り添い続けるという点で
それも宗教家の一つの強い生き方だなって思ったわ
生きてこそ、だよ
あのラスト、>>409みたいな人が出るのは映画としては成功してるよね
若い頃、神父を目指すか映画監督を目指すか迷ったくらいのカトリックだからな
スコセッシの意志みたいなのは感じたよ
あんなに迫害されてたのにいまだにカクレキシシタンがいるのすごいよね
>>410
今もいんだよな隠れキリシタン
隠れる必要はないけど、先祖代々の信仰の形式を守り続けてる人達
いま隠れキリシタンはほとんどいなくなりつつあるらしいよ
行事が大変だから、って理由で
(特殊すぎてお供え?とかが外注できないので
全部自分達で調達しなきゃならないからだそうだ)
それ知って微妙な気持ちになった
ロドリゴの方がスルーしちゃって慌てるシーンが
二回あった気がするが、日本人の律儀さみたいなのを
強調したかったんかな
そこ笑い声起きてたな
まさかギャグシーンを入れてくるとは思わなかったから意表をつかれたわ
元スレ: http://mint.2ch.sc/test/read.cgi/cinema/1484837401/
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コメント (11)
アダムドライバーの方はガーフィールドに
信徒より教義の方を気にしてしまう辺りにコンプレックス有りそうなキャラだったから
分かれてからあの最後までにどんな経緯があったのか気になる
実はイッセーが一番キリシタンに寄り添った考えの持ち主でしたと
それとイッセーの名演技というかあの方ならこのくらい普通
余韻ハンパないよなあの映画、EDも歌なんぞ入れないで自然の音を使うのがよかった
ボーッとしながら聴き惚れてたわ
非の打ち所がないじゃん。
ダメな部分が思い出せない。
弾圧する側の方が宗教に向き合ってるってのは言い得て妙だな
途中までは日本悪いことしてるなーって感じだったけど、奉行所からはあれ?日本の言うことの方が正しくね?ってか切支丹が強情なせいで犠牲者出してんじゃんって感じだった
ここまで間を大事にした外国作品はここしばらく見たことがなかった。日本人的な情緒、虫の声など取り込んでたのは興味深かった、少なくとも日本を描いた外国映画でヒグラシとか聞いたことなかったし日本人は自然の中に信仰を見つけたってのはほんとに心理だと思う、ゆえに創造物は現代ではイベント事とかしてるし、根っこの方ではやっぱり自然が一番という考えがあるんだと納得してしまった。これフィクションだよね?と何度も疑ったけど伝えたかったことが少しはわかった気がする、なぜ日本では特定宗教が根づかないのか、文化的な視点で見るとほんとに興味深いなと思った。
虫の声といえばセミなんかに馴染みがないところだとセミの鳴き声がノイズだとクレームついたみたいな話を聞いたけど、今回のでは自然に受け入れられるのだろうか
セミの音はどのように受け取られるのか気になりますね
コメント書いてる人の殆どが原作読みだと思う。自分もだいぶ昔に読んで最近読み返して観に行ったクチ。
キチジロー=ユダに重ねてのキリストの真意を逡巡する様や実際に目の当たりにした日本での殉教のみすぼらしさに失望して疑念が湧いては打ち消すという様など、シーンやセリフは押さえているんだけど不十分さを感じた。原作読んでると補完できるんだけど原作読んでない人の感想聞いてみたい。
自分はクリスチャン2世なんだけどスコセッシがこの原作をどう撮るのか期待半分不安半分でいた
遠藤文学はキリスト教文学ではあるがあくまでも日本人たる基督教徒文学だから
日本人クリスチャンしか持ちえないこの苦悩をスコセッシがどこまで切り込めるのか分からなかったから
しかしこの感じだと期待して良さそうだ
今、神学校に通って牧師目指しているクリスチャンです。カトリックではなく、プロテスタントだけどね。同じくクリスチャンの奥さんと夫婦で観に行ったんだけど、映画終わった後も涙が出て、なんだか心が抉られて二人ともしばらく立ち上がれなかったよ。カトリックは特に教理的な儀式やしきたりを守ることが信仰とされた。だからロドリゴが果たして踏み絵を踏まないことが信仰なのか?それとも踏み絵というただの物質を踏んでも心の中に寄り添うイエスを愛することが信仰なのか?そこで揺らぎ始めたんだよ。ロドリゴは最終的に形式的な信仰ではなく、自分自身の心の中にイエスを感じ、そのイエスを愛し続ける道を選んだ。だからロドリゴとドライバーの「踏め」「いやいや、踏むな」のセリフは合っているよ。