昔懐かしの映画『ゴーストバスターズ』がリブート、予告編が公開されたが酷評の嵐に見舞われている。
しかし、YouTubeの簡単なコマンドを使った面白い遊びを見つけたユーザーがいて……。
（文: 岩崎昌子）1984年に第1作目が公開された『ゴーストバスターズ』が約30年の時を経てリブート。
メインキャストをメリッサ・マッカーシーやクリステン・ウィグらハリウッド随一のコメディエンヌで揃え、オリジナルキャストのダン・エイクロイドやビル・マーレイもカメオ出演する新生『ゴーストバスターズ』がいよいよ6月に米国で封切られる。

「30年前－－4人の男がニューヨークを救った」

そんなモノローグで始まる予告編が3月にYouTubeにアップロードされ、5月2日朝時点で2900万回以上もの再生回数を稼いでいる。
この数字からは注目度と期待の高さがうかがえるが、ある不名誉な記録も打ち立ててしまった。

http://www.sankei.com/gqjapan/news/160504/gqj1605040001-n1.html
http://www.sankei.com/gqjapan/news/160504/gqj1605040001-n2.html
http://www.sankei.com/gqjapan/news/160504/gqj1605040001-n3.html

約21万件の高評価に対し、低評価はその3倍の約60万件。
これは、YouTubeで公開された映画予告編の中でも史上ワーストの数だという。

コメント欄には酷評の嵐が吹き荒れているが、一方で興味深い現象が起こっている。

「この予告編を見たら体のあちこちが痛くなったんだけど。（製作した）ソニーを第二級暴行罪で訴えても良いかな」

「これを見た後、IQが下がった気がする」

「この予告編を見たせいで癌になっちゃったじゃないか」

作品のあまりの馬鹿馬鹿しさ故に、体に異変が起こってしまったという言葉遊びが流行しているのだ。
面白いコメントには次々とリプライが付き、大喜利のように盛り上がっている。

また、Adolf Alienowskiというユーザーの「再生中にキーボードの9を押してみて」とのコメントが大絶賛を浴びている。

パソコン環境でYouTubeを見ている方はぜひ試してほしいのだが（GQのサイト上でも動画再生中ならOK）、
再生中に数字キーを押すと、1なら動画全体の10％の箇所、5なら中間地点といった具合に、
任意の再生箇所にジャンプできる機能がある。

「9」は、ちょうどメリッサ・マッカーシーが思い切りビンタされる瞬間に飛ぶのだ。

「最高！50回押した」
「Adolf Alienowski様、あなたは私のヒーローです！」
「ああ、やめられない」
「このコマンドは面白いけど、予告編自体は酷い代物」
「映画よりずっと面白い」

といった具合に、のめり込む人が続出している。

この予告編は評価こそ低いが、動画の新しい楽しみ方を提供したという点では十分高評価に値するのではないだろうか。